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赤字決算でも可能な資金調達方法とは?赤字決算のパターンを解説

会社が赤字と聞くと、「利益がない」「経営状態が悪化していて、倒産の危機にある会社では?」と考える方も多いでしょう。利益を追求することを第一の目的とする企業にとっては、最終的な決算が黒字であることが望ましいものですが、赤字決算になってしまう場合もあります。しかし、決算が赤字だったからといって、直ちに倒産につながるわけではありません。特に中小企業の場合は、赤字決算を選択している場合もあるのです。
ここでは、赤字決算についての解説と、赤字経営の続く企業でもできる資金調達方法についてご紹介します。

決算とは?

決算とは、会社のある一定期間内(多くの場合1年間)の収益と費用を計算し、利益や損失をまとめて、決算書として確定することです。この決算書を見れば、その期間の企業の業績や経営状態、保有資産などを知ることができます。
決算書は、正式には財務諸表と呼ばれる書類で、「貸借対照表」「損益計算書」「株主資本等変動計算書」「キャッシュフロー計算書」などが該当します。

決算書が作られる目的

決算書は、いわば会社の一定期間内の成績表のようなもの。株主への経営状況の開示、税務署への申告・納税、銀行に融資を申し込む際の資料、自社の経営状況を判断するための資料といった役割があります。

企業は、出資している株主に対して、出資されたお金をどのように使っているのかを報告しなければいけません。また、銀行に融資を申し込む際も、審査のための資料として決算書の提出が求められます。経営陣が経営状況を客観的に把握する上でも、決算書が役立ちます。財務諸表を見ることで、会社の現在の経営状態や、将来に向けてどのような対策をとるべきなのかが見えてきます。

決算書の財務四表

決算書の中でも、特に重要なのが財務四表と呼ばれる、「貸借対照表」「損益計算書」「株主資本等変動計算書」「キャッシュフロー計算書」です。これらをもとに、会社の財政状態や、経営成績の全体像を把握することができます。

貸借対照表

貸借対照表は「バランスシート」とも呼ばれ、借方(売上や現金、不動産などの資産)と貸方(借入れたお金や資本金など、企業が調達したお金)に分けて記載されます。会社がいくらお金を調達し、それをどのように使ったのかがわかります。

損益計算書

損益計算書は、会社の売上から経費を引いた金額がいくらになるのかを記載するものです。一定期間中の利益額がいくらなのかがわかります。

株主資本等変動計算書

株主資本等変動計算書は、純資産の一定期間の増減を表す決算書です。株主に関係する資本金や剰余金などの流れが、貸借対照表や損益計算書のみで読み解くのが困難になったため、2006年に新たに作られました。

キャッシュフロー計算書

キャッシュフロー計算書は、現金の流れを記載するものです。一定期間内に、どのような理由で企業の現金が増減したのかがわかります。

企業活動は、株主からの出資や銀行融資などによる資金調達と、調達した資金を使った設備投資などの投資活動、設備などを活用して利益を生み出すための営業活動の3つを循環させることで継続していきます。そして、この財務四表を見ることで、これらの循環がうまくいっているかどうかがわかります。

例えば、貸借対照表を見れば、資金調達と設備投資がどのように行われているのかを知ることができますし、キャッシュフロー計算書には、それぞれの企業活動によって現金がどのように変動したのかが記されています。また、損益計算書は、営業活動の成果を明らかにするもので、株主資本等変動計算書で、会社の純利益の処分内容と純資産の変動内容を確認することができます。

赤字とは?

一定期間内の支出が、売上を上回ってしまう状態が赤字です。簿記では、欠損や不足といった、マイナスの数字を書く際に、赤い文字で書くことから、赤字という言葉ができたともいわれています。
決算書の場合は、数字の前に「△」をつけます。この記号は、黒く塗りつぶした「▲」と書かれることもありますが、どちらもマイナスを意味しています。ここでは、赤字について詳しく紹介していきましょう。

赤字の種類

決算における赤字とは、売上や収入を経費や支出が上回っている状態を指します。赤字のパターンには、下記の3つの種類があります。

創業赤字

創業赤字とは、創業間もない時期に、事業計画に沿う形で発生している赤字のことです。
一般的に創業時は、投資にかけるお金が多い上に、利益に結びつくまでに時間が必要です。そのため、ある程度の赤字は、企業の成長にとっては問題ないとみなされます。
ただし、事業計画で想定している以上に支出が多くなってしまい、赤字が膨らんでいる場合は、原因の究明と対処が必要です。

臨時的赤字

臨時的赤字とは、設備の拡充や新規事業のスタートなどによって、一時的に赤字になっている状態を指します。原因がわかっていて改善策があれば、それほど問題はありません。
ところが、原因がわかっていても対策がとれない場合や、そもそも原因がわからない場合は、赤字が繰り返されるおそれがあります。

恒常的赤字

恒常的赤字とは、企業が恒常的に赤字に陥っていることをいいます。この場合は、早急に対処をしなければ、いずれ倒産してしまう可能性が高いでしょう。
特に、手元の現金が不足していった場合、取引先への支払いの滞りによる倒産のリスクが高まります。

赤字決算のメリット・デメリット

法人にかかる税金は、決算の内容によって額が変わります。黒字が大きければ大きいほど税金も高額になるため、あえて赤字決算をして節税をしている中小企業も少なくありません。

ただし、赤字決算をしていると、企業としての信用はそれだけ低くなってしまいますし、いざ本当に資金繰りがきびしいときなどに、銀行から融資を受けづらいという問題が起こる可能性もあります。

赤字決算の会社でもできるファクタリングとは?

赤字決算の会社の場合、融資を受けるのが難しい場合があります。
事業計画どおりの赤字である場合や、事業拡大のための前向きな設備投資による臨時的赤字の場合は、金融機関にその旨を説明し、納得してもらえれば融資を受けられることもあるかもしれません。また、担保価値の高い不動産を保有している場合も、融資へのハードルは下がるでしょう。

しかし、担保や保証などのない場合や、融資のための審査に時間をかけるのが難しい場合は、別の手段を検討する必要が出てきます。とはいえ、赤字決算の会社の場合、銀行をはじめとする金融機関以外の相手から資金調達を受けるのも難しい可能性が高いでしょう。そこで活用したいのが、ファクタリングです。

ファクタリングの特徴

ファクタリングは、企業が保有している売掛債権をファクタリング会社に売却することで、早期に現金化する方法です。特に、「売上はあるが、手元の資金が足りない」というケースに適しています。
ファクタリングは、ファクタリング会社とのあいだだけで取引を完結することができるため、取引先に知られずに資金調達をすることが可能です。

ファクタリングが赤字決算でも資金調達できる理由

ファクタリングは、利用する企業ではなく、取引先(売掛先)の信用情報を重視した審査が行われます。なぜなら、取引先からの入金によって、ファクタリング会社が資金を回収できるかどうかが決まるからです。

取引先から問題なく売掛金が入金されれば、ファクタリング会社はそのお金を受け取ることができます。しかし、取引先が倒産をして支払いができなくなった場合、ファクタリング会社は損失を被ることになるのです。
そのため、たとえファクタリングを利用する会社が赤字であったとしても、取引先の信用が十分にあれば、資金調達ができる可能性が高いのです。

赤字決算の企業はファクタリングの活用を検討しよう

赤字決算だったとしても、企業が危機に陥っているとは限りません。とはいえ、恒常的に赤字決算が続いている場合、銀行から融資を受けるのは難しい場合もあります。しかし、もし手元資金がショートしてしまうと、赤字か黒字かにかかわらず、経営危機に陥る可能性が高くなります。

資金調達に悩まれている方は、赤字決算でもスピーディーな資金調達が可能なファクタリングの活用をご検討してみてはいかがでしょうか。MI Visionには、経営や財務に詳しいコンサルタントがおりますので、お気軽にご相談ください。