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黒字倒産はなぜ起こる?キャッシュフローの見直しでリスクを回避!

会社経営者にとって、倒産は絶対に避けたい事態でしょう。そのため、「会社が倒産しないためには、売上を伸ばす必要がある」と、常に考えている経営者も多いのではないでしょうか。しかし、売上が十分にあり、黒字が続いていたとしても、倒産の危険性はゼロではありません。ここでは、黒字でも倒産してしまう会社とはどういった経営状況なのか、リスク回避の方法といっしょに解説します。

倒産する会社はどういう状態か?

会社の倒産というのは、債務が支払い不能に陥って事業が継続できなくなってしまう状態を指す言葉です。倒産は、さらに「法的倒産」と「私的倒産」に分けることができます。法的倒産は、破産や特別清算など、裁判手続きによって行われる倒産手続きのこと。清算型の倒産と、民事再生といった再建型の倒産があります。一方の私的倒産は、裁判所を介することなく、個人的に債務の整理を行うことで、銀行取引停止処分となる倒産などが該当します。

廃業と倒産の違い

会社の経営が思わしくない場合の選択肢には、「廃業」があります。廃業も倒産も会社がなくなるという点では同一ですが、その性質はまったく異なります。

倒産は、債務の支払い不能に陥って事業を継続できなくなるケースを指しますが、廃業は、債務を弁済した上で事業を止めることを指します。倒産が不可抗力で起こる場合が多いものであるのに対し、廃業は計画的に進めるものであるため、取引先をはじめとする関係各所にかかる迷惑も、倒産よりずっと少ないでしょう。

 
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黒字倒産が起こる理由とは?

黒字倒産が起こる理由とは?

事業を継続していくためには、赤字よりも黒字が望ましいと考える経営者が多いでしょう。ただし、黒字なのに倒産する会社も存在しています。なぜ、黒字倒産が起こりうるのか、その理由について詳しく見ていきましょう。

黒字倒産はキャッシュ不足から起こる

そもそも、黒字というのは、収入が支出を上回っている状態を指す言葉です。そのため、黒字と倒産は、なかなか結びつかないこともあるでしょう。しかし、東京商工リサーチが 2019年に行った「倒産企業の財務データ分析」調査によると、倒産企業545社のうち、前年度より減収だった企業は312社(57.2%)でした。つまり、残りの233社(42.8%)は、前年度と比べて増収、または売上を維持していたにもかかわらず、倒産しているのです。

掛け取引を行っている会社の場合、売上と入金のタイミングが必ず一致するわけではありません。同様に、仕入と支払いも時期がずれる可能性があるでしょう。会社の黒字とは、帳簿上の売上から経費等を引いた金額になるため、実際の入金がなかったとしても、売上が立っていれば数字に反映されます。つまり、ある時点で100万円の黒字を出している会社に、100万円の現金があるとは限らないため、このような黒字倒産が起こるのです。

黒字倒産する会社のお金の動き

黒字でも倒産してしまう場合、会社に何が起こっているのか、具体例を挙げて見てみましょう。

<黒字倒産してしまう企業の例>
資本金100万円の会社が、5月1日に自社商品300万円分の売上を得ました。この売掛金の回収は、月末締めの翌月末払いです。
なお、この商品を製品化するために、4月20日に150万円分の材料を仕入れました。こちらも月末締め翌月末払いです。

この場合、300万円の売上に対して150万円の経費ですから、150万円のプラス(黒字)ということになります。ところが、5月末日の時点で150万円の仕入代金を仕入元に支払おうとしても、入金予定日は6月末日ですから、手元には100万円の資本金しかありません。残り50万円の都合をつけることができなければ、債務不履行となり、倒産の可能性が出てしまうのです。

このように、帳簿上では黒字でも、会計上の収入・支出が、現金の入金・出金と一致しないと、黒字倒産が起こるリスクが高くなるのです。

赤字でも倒産にならないことも

反対に、赤字でも倒産にならないこともあります。例えば、下記のようなケースです。

<赤字でも倒産しない企業の例>
資本金100万円の会社が、5月1日に自社商品300万円分の売上を得ました。4月20日に材料の仕入れに150万円かかり、さらに運送費用として100万円、機材リース料金として100万円を支払わなければいけません(いずれも月末締めの翌月末払い)。この場合、売上300万円に対して経費350万円ですから、この時点で収支は赤字です。

しかし、売上の入金タイミングが本来であれば6月末日のところを、前倒しを依頼して、支払いタイミングである5月末日よりも早ければ、売上の300万円に資本の50万円を追加すれば、当座の支払いを行うことができるでしょう。

帳簿上、赤字が続けば倒産のリスクは大きくなりますが、赤字になったからといって、資金繰りに困ってすぐに倒産するとは限らないのです。

倒産を防ぐために経営者がすべき対策

倒産を防ぐために経営者がすべき対策

事業が黒字か赤字かを意識することは、健全な企業経営のために大切なことです。同時に、倒産リスクを少しでも減らすためには、支払いのタイミングで必要なキャッシュを確実に確保しておくことが重要です。では、倒産リスクを回避するために、経営者には何ができるのでしょうか。

キャッシュフロー計算書のチェック

会社のお金が足りなくなってから、慌てて資金調達に走ろうとするのではなく、日頃から現金の流れを意識しておくことが大切です。そのためには、キャッシュフロー計算書の活用がおすすめです。キャッシュフロー計算書とは、ある一定の期間におけるお金の増減について示した財務諸表のひとつ。上場企業以外は作成が義務ではないため作っていない会社も多いかもしれませんが、会社のお金の流れを知る上で、キャッシュフロー計算書は大いに役立ちます。

資金ショート対策に役立つ、キャッシュフロー計算書の書き方と活用法

資金繰り表を作成する

資金繰り表は、実際の現金の支払額と入金額についてまとめた表です。
こちらも具体的な作り方に決まりはありませんが、多くは、1ヵ月ごとに各項目の入金予測と支払い予測、それぞれの実績を記載していきます。資金繰り表を作成することで、資金ショートに陥る可能性を早めに察知し、対策をとれるようになります。キャッシュ不足によるトラブル回避に役立つため、作成することをおすすめします。

支払いと入金のサイクルを適宜見直す

キャッシュフローが悪化する大きな原因に、支払いと入金のサイクルがうまくいっていないことが挙げられます。取引先に「入金を早めてほしい」「支払日を遅らせてほしい」とお願いしづらいかもしれませんが、サイクルがうまくいっていないせいで自転車操業に陥っている場合は、見直しを行う必要があるでしょう。

過剰な設備投資や仕入れに注意する

たとえ将来の売上に結びつく可能性があったとしても、過剰な設備投資や仕入れを無計画に行うと、その後のキャッシュフローに問題が出る可能性が高くなります。会社を成長させるための設備投資や仕入れは重要なことですが、本当にこのタイミングで必要なのか、その後のキャッシュフローに問題は出ないかといった点について、事前に検討しておく必要があるでしょう。

必要に応じて融資を受ける

「融資を受けると、後々の返済が心配」という方もいるかもしれませんが、必要に応じて融資を活用することは、事業を拡大させていくためにも、健全なキャッシュフローを実現させるためにも効果的です。無計画な借入れは問題がありますが、経営上必要がある場合は、公的融資や民間金融機関による融資を活用しましょう。

ただし、融資は申込みから実行までに、ある程度時間がかかることが多くなっています。資金繰りが厳しくなってから申込みをしても、必要なタイミングに間に合わない可能性もあるため、自社のキャッシュフローを理解した上で、利用計画を立てておくことが大切です。

一時資金が必要なときにはファクタリングを利用する

どれだけ気をつけていても、イレギュラーな原因によってキャッシュ不足に陥ってしまうこともあるでしょう。「現金が必要な日まで時間がない」「保証人や担保が用意できない」といった場合は、ファクタリングがおすすめです。特に、支払いと入金のタイミングの問題によって一時的に現金が不足してしまった場合や、黒字倒産の可能性がある場合は、売掛債権を早期に現金化できるファクタリングが効果的です。

ファクタリングで当面の問題をクリアした上で、長期的な資金繰りの改善を目指していきましょう。

 
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黒字倒産を回避するための資金調達にはファクタリングが役立つ

会社経営を行う上では、「帳簿上は黒字なのに、手元資金が不足しているため倒産の危機に陥る」ということがあります。このような黒字倒産を防ぐためには、キャッシュフローを見直し、支払いに回せる手元資金を確保することが大切です。

短期的なキャッシュ不足に陥った場合は、売掛債権を早期に現金化できるファクタリングの活用がおすすめです。MI Visionでは、ファクタリングによる現金の確保だけではなく、ファクタリングを利用した後の長期的なキャッシュフローの安定化についてもご相談を承っております。資金繰りに悩んだときは、ぜひご相談ください。