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キャッシュ・コンバージョン・サイクル(CCC)の計算方法を解説

「キャッシュ・コンバージョン・サイクル(CCC)」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。これは、企業の資金繰りの状態を示す指標のひとつです。
ここでは、CCCの意味や計算方法のほか、資金繰りに活用するための方法などをまとめて解説します。CCCについての知識を身につけ、資金繰りの改善に役立てましょう。

キャッシュ・コンバージョン・サイクル(CCC)とは?

多くの企業は、商品や材料を仕入れ、製品を販売し、その後、売上金額を回収するというサイクルで企業活動を行っています。つまり、仕入れのためのお金を取引先に支払ってから、実際に売上金額を回収するまでには、一定の日数が必要ということになります。

この期間がどのくらいであるかを示す指標が、「キャッシュ・コンバージョン・サイクル」です。キャッシュ・コンバージョン・サイクルは、英語で「Cash Conversion Cycle」と表記するため、頭文字を取って「CCC」とも呼ばれます。

仕入れのためのお金を支払った後、長期間売上金を回収することができないと、企業の資金繰りはきびしくなっていくでしょう。そのため、CCCは短いほど資金繰りがスムーズであるということになります。
ただし、業種による違いもあるため、一概に日数だけを比較して経営状態の良し悪しを論じることはできません。

CCCの計算方法

CCCの計算方法

CCCは、下記の計算式で求めることができます。

CCC=売上債権回転日数+棚卸資産回転日数-仕入債務回転日数

それぞれの日数の調べ方を見ていきましょう。

売上債権回転日数

売上債権回転日数とは、売掛金が発生してから実際に資金を回収するまでにかかる期間がどのくらいかを示す指標です。
計算式は下記のとおりです。

売上債権回転日数=売上債権÷(売上高÷365日)

売上債権回転率についてもっと詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
売上債権回転期間とは?計算方法と経営に役立てるためのポイント

棚卸資産回転日数

棚卸資産回転日数は、棚卸資産を仕入れてから販売するまでにかかる期間がどのくらいかを示すものです。つまり、製品が在庫として手元にある日数を指します。
計算式は下記のようになります。

棚卸資産回転日数=棚卸資産÷(年間売上高÷365日)

この計算式では、製品を販売するまでの日数が、売上高の何日分に該当するのかを算出できます。

仕入債務回転日数

製品や原材料等の仕入れをしてから支払いをするまでの日数を示す指標が、仕入債務回転日数です。
計算式は下記のとおりです。

仕入債務回転日数=仕入債務÷(仕入債務支払高または売上原価÷365日)

仕入債務についてもっと詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
仕入債務とは?仕入債務回転期間と仕入債務回転率の計算方法を解説

 
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CCCは業種によって大きく異なる

CCCは業種によって大きく異なる

CCCは、値が小さいほど資金繰りが良いとされています。しかし、売掛金が少ない現金取引中心の店を経営している企業などは、「売上債権回転日数」が短くなりますから、その分CCCの値も小さくなります。だからといって、掛取引中心の企業よりも健全な資金繰りを実現できていると、一概にいうことはできないでしょう。このように、CCCは業種によって値が大きく異なります。

CCCの値が大きくなりがちな業種には、法人相手の取引が多い業種や、売掛金の期日が長い傾向がある業種などのほか、仕入から商品化までに長い時間を要する企業が該当します。自社のCCCが長いか短いかを他社と比較する場合は、同業種の企業と比較しましょう。

CCCを短くするには?

CCCの値は、業種によって大きく平均値が異なりますが、どの業界であっても、CCCを現状よりも短くすることができれば、資金繰りの余裕につながるという点は同様です。
CCCを短くするための具体的な方法には、下記のようなものがあります。

<CCCを短くするための方法>

  • 仕入先への支払いサイトを長くする
  • 売掛金を減らして現金取引を増やす
  • 売掛金の回収サイクルを早める
  • 仕入れた商品が早く売れるように販促をする
  • 販売方法を見直して、商品の早期売却を図る

CCCの計算方法が「売上債権回転日数+棚卸資産回転日数-仕入債務回転日数」である以上、「できるだけ売上債権を早期に回収し、棚卸資産を早期に売却し、仕入債務の支払いは遅らせる」ことが、CCCを短くすることにつながります。

CCCは短ければ良いとは限らない?

CCCが短いということは、資金繰りに余裕があるということがわかります。しかし、経営がうまくいっているかどうかは、CCCの値だけで決まるわけではありません。自社にとってのメリットが最大化するよう、下記についても併せて確認することをおすすめします。

仕入先に負担がかかっていないか

仕入先への支払いサイトを長くすれば、その分、CCCを短くすることができます。しかしこれは、仕入先側から見ると「売掛金の回収が遅れてCCCが長くなる」という結果につながります。これでは、仕入先に負担がかかってしまうため、取引に前向きでなくなったり、関係が良好ではなくなったりする可能性が出てしまうでしょう。

顧客の規模と支払いサイトのバランス

これまで支払いサイトを30日で取引をしていた企業が、新規顧客から45日サイトでの取引を持ち掛けられた場合、条件をのんで取引を行えばCCCは長くなります。しかし、この顧客が大口顧客だったり、継続取引をしてくれる相手だったりした場合は、希望どおりの支払いサイトで取引をすることで、より多くの受注を得られる可能性があります。その一方で、取引条件の変更を断ると、受注が得られなくなるという可能性もあるのです。

CCCの値だけにとらわれていると、取引先との関係にひずみが出てしまったり、長い目で見たときにプラスに働かない選択をしてしまったりすることがあるため、バランスを考えて経営を行うことが大切です。

資金繰りの問題を回避する方法

CCCが長いと、資金繰りが苦しくなるという問題点があります。続いては、資金繰りを改善させるための方法をご紹介します。

キャッシュフロー計算書や資金繰り表を作成する

キャッシュフロー計算書や資金繰り表は、作成が義務づけられている書類ではありません。しかし、これらを作成して、現金の流れや将来的な支払い・入金スケジュールなどを把握することで、手元資金がショートするリスクを軽減させることができます。

売上高や仕入額のチェックだけでは、実際に手元にある現金の把握ができません。倒産は、支払いができなくなることなどによって引き起こされるため、安定経営のために現金の動きを知ることを意識しましょう。

キャッシュフロー計算書についてもっと詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
資金ショート対策に役立つ、キャッシュフロー計算書の書き方と活用法

融資を活用する

融資で経営資金を確保することに対して、ネガティブなイメージを抱く経営者の方もいるかもしれません。しかし、事業の拡大につながる前向きな借入れは、メリットのあることです。手元資金がないからといって、ビジネスチャンスをみすみす逃すことがないようにしましょう。

また、融資を活用して手元資金に余裕を持たせることで、「支払いサイトが長いが、大口で利益率が良い」といった仕事を受注することもできるようになります。経営の選択肢を広げるという意味でも、手元資金の確保は重要なポイントとなります。

ファクタリングを利用する

ファクタリングとは、売掛債権をファクタリング会社に売買・譲渡することで、早期に現金化できる資金調達方法です。支払いサイトが長く、手元資金が枯渇してしまった場合に利用すれば、取引先の希望している支払いサイトのまま、早期に現金を手にすることができるでしょう。

このようなケースでは、将来債権ファクタリングがおすすめです。従来のファクタリングでは、買取ができるのは30日以内の債権のみでしたが、将来債権ファクタリングであれば、30~90日の債権について買取が可能です。また、将来発生する債権についても、継続して買取を行うことができますので、長期的な資金繰り改善に役立ちます。

将来債権ファクタリングについてもっと詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
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まずは自社のCCCをチェックしよう

CCCは、企業の資金繰りの状態を知るために役立ちます。自社のCCCを確認して同業他社と比較したり、長期的な推移を見ていったりすることで、資金繰りの改善に活用することもできるでしょう。CCCと取引先との関係のバランスをとりながら、自社に適した資金繰りの方法について検討してみてください。
MI Visionは、将来債権ファクタリングをはじめとするファクタリングサービスで、資金調達や資金繰り改善のお手伝いをしています。資金面に不安があるという方は、ぜひご相談ください。