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利益償還と資金繰り償還の違いとは?融資を無理なく返済するポイント

会社を運営するには、資金が必要不可欠です。たとえ会社に利益が出ていても、手元資金が不足している場合は、銀行をはじめとする金融機関から融資を受ける必要があるでしょう。融資を受けた際には、そのお金をどのように返済していくのかを意識しておく必要があります。
ここでは、金融機関などから融資を受けた際の返済方法である「利益償還」と「資金繰り償還」の特徴と、借入金を無理なく返済するためのポイントを解説します。

償還とは?

償還(しょうかん)とは、借りたものを返すという意味で、ビジネスなどでは借入金の返済について使われる言葉です。
会社の運営にかかる資金が必要なとき、全額を自己資金でまかなうことが難しい場合は、銀行をはじめとする金融機関からの融資を利用することもあるでしょう。この際、融資を受けたお金である借入金は、必ず償還しなければならないものですが、その償還方法には利益償還と資金繰り償還があります。

利益償還

利益償還とは、利益から借入金の返済を行うことです。
例えば、1個50円でリンゴを仕入れて100円で売り、販売にかかる経費が20円だった場合、「100円-50円-20円=30円」で、30円の利益が出ます。この30円の利益の中から返済を行うのが、利益償還です。

資金繰り償還

資金繰り償還は、利益以外の部分から返済を行う方法です。
例えば、1個50円のリンゴを仕入れて100円で売るためには、仕入れに50円が必要です。ところが、この会社には10円しか自由になるお金がなかったため、銀行から40円の融資を受けました。
会社は100円の売上金を手にしますが、販売にかかる事務経費に1個あたり20円の経費がかかったため、この取引による利益は30円です。これでは、利益償還ができません。

この場合、仕入れにかかる資金を融資でまかない、商品を販売した売上金から返済する、または新たに借入れをして、最初の融資の40円を返済する方法が、資金繰り償還です。
売上金から返済をすれば、次の仕入れは縮小しなければなりませんし、新たな借入れをすれば、金融機関から融資がストップした場合、会社は立ち行かなくなってしまうリスクがあります。

借入金の用途による償還方法の違い

銀行融資を受けた借入金は、設備資金として使うのか、運転資金として使うのか、区別して考えておくと、返済計画を立てる場合に便利です。
一般的に、借入金の目的が設備資金の場合と運転資金の場合の償還方法は、それぞれ下記のとおりです。

設備資金の場合は利益償還

設備資金とは、事業拡大による設備投資などに活用するための資金で、長期にわたって返済を行っていくものです。具体的には、パソコンや電話、机などの事務用品や、機械、車などが該当します。設備資金のための借入金は、設備投資によって得られた利益によって返済していきましょう。

運転資金の場合は資金繰り償還

運転資金とは、日々の事業に必要な資金のことです。「一時的な需要増が見込まれるため、仕入れ量を増やしたいが手元資金がない」「仕入れから入金までに時間がかかるため、つなぎの資金が必要」といった場合に、運転資金の借入れを行います。運転資金には、仕入費や従業員への給与、事務所の通信費や光熱費などが該当します。このような借入金は、売上の中から返済を行う資金繰り償還によって返済を行うのが一般的です。
なお、運転資金の借入れは、1年以内に返済期日が到来する「短期借入金」に該当します。しかし、仕入れと入金のタイミングは、取引条件が変わらない限り、常に一定です。そのため、短期借入金を繰り返し利用したり、結果として借入れが長期化したりする会社も少なくありません。

 
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資金繰りを安定させるためのポイント

資金繰りを安定させるためのポイント

借入金は、計画的に利用しないと、返済による資金繰りの圧迫を招きます。安定した経営を続けていくため、借入金の返済は、継続的に利益償還ができる状態にすることが重要です。そのためには、自社の資金繰りに注意を払うようにしましょう。

借入時には据置期間を確認する

銀行や日本政策金融公庫といった金融機関から融資を受ける際には、借入れから一定のあいだ元本の返済が猶予される、据置期間が設けられているかどうかを確認しましょう。
特に、創業時や設備投資のための融資を受ける場合、事業が軌道にのって利益が出るまでに時間がかかる可能性があります。この期間の返済を利子のみとすることで、資金繰りの負担を軽減することができるでしょう。

余裕のある運転資金を確保しておく

運転資金をギリギリの短期借入金だけでまかなおうとすると、取引先の倒産による回収不能や売上の低下といった予想外の事態が起こったときに、対処できなくなるリスクがあります。運転資金はできるだけ余裕を持って用意しておくと安心です。

資金繰り表で現金の収支を把握する

資金繰り表は、会社の現金の動きを可視化するために作成するものです。
たとえ売上がアップしていても、売上金を回収するまで、そのお金を使うことはできません。そのため、「売上は伸びているが、入金よりも返済期限が先に来てしまうため現金が足りない」といったことが起こる可能性があります。現金をショートさせず、滞りなく返済や支払いを行うためには、手元の現金がショートしないように管理することが大切です。

資金繰り表を作ることで、将来にわたって手元資金をショートさせることなく経営を続けられるかどうかの予測を立てることができます。資金不足に陥る可能性がある場合は、その理由が設備投資のためなのか、あるいは運転資金不足のためなのかを判断した上で、目的に合った方法で資金調達を行っていくことになります。

資金繰り表についてもっと詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
資金繰り表とキャッシュフロー計算書の違いと活用法を紹介

運転資金不足を補うファクタリング

運転資金不足を補うファクタリング

運転資金が不足してしまうと、資金がショートするリスクが高まります。そのためには、一時金を調達する必要があります。
しかし、銀行融資や日本政策金融公庫の融資は審査に時間がかかることから、取引先の倒産や入金の遅れといった急な資金不足には対応できない可能性があるでしょう。このようなときに役立つのが、ファクタリングです。

ファクタリングとは、入金前の売掛金をファクタリング会社に譲渡して現金化する資金調達方法です。ファクタリングを利用すれば、売掛金の支払期日前にお金を受け取ることができます。申込みから現金化までは最短即日ですから、急いで資金調達をする必要がある場合にも便利です。

急ぎの資金調達におすすめの2社間ファクタリング

ファクタリングには、ファクタリング会社とファクタリングの申込みを行う会社の2社間で手続きを行う「2社間ファクタリング」と、売掛先を含めて手続きを行う「3社間ファクタリング」があります。急ぎで資金調達したい場合や、取引先に知られたくない場合は、2社間ファクタリングを利用しましょう。

2社間ファクタリングの場合、ファクタリング会社に申込みを行い、請求書やこれまでの取引実績といった必要書類を提示するだけで資金調達をすることができます。融資ではないため、長期的な返済が必要になることもありません。
ただし、ファクタリングした売掛金は、取引先からの入金後、ファクタリング会社に支払うことになります。ファクタリング利用後の資金繰りに問題が発生しないかどうか、あらかじめ確認しておきましょう。

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融資を受ける際は目的と償還方法を意識しよう

銀行などの金融機関から融資を受ける際には、設備資金と運転資金、どちらに使うための資金なのかを明確にしておきましょう。そして、それぞれの償還方法を意識しながら、計画的に返済していくことが資金繰りを安定させることにつながります。
とはいえ、経営を行う中で、思わぬトラブルや予定外の出来事によって、手元資金がおぼつかなくなってしまうこともあるでしょう。その際には、MI Visionにご相談ください。MI Visionでは、長期的な安定経営につながる資金調達方法である、ファクタリングサービスをご提供しています。融資とファクタリングを必要に応じて使い分けることで、資金繰りの健全化を目指しましょう。