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デット・ファイナンスによる資金調達方法の種類とメリット

企業経営を行う上では、資金が必要になることもあるでしょう。このようなときにとれる資金調達方法のひとつに、デット・ファイナンスがあります。
デット・ファイナンスによる資金調達にはどのような特徴があるのでしょうか。その種類やメリットについてまとめました。

デット・ファイナンスとは?

デット・ファイナンスは、外部からの借入れや普通社債の発行によって資金を調達する方法です。
このデット・ファイナンスと比較されることの多い資金調達方法に、エクイティ・ファイナンスがあります。エクイティ・ファイナンスは、自己資本の増加を伴う資金調達方法のことで、新株の発行などが該当します。

デット・ファイナンスの種類

デット・ファイナンスの代表的なものに融資があります。それ以外にも、第三者からの借入れによる資金調達であれば、デット・ファイナンスに該当します。おもなデット・ファイナンスの種類と特徴は、下記のとおりです。

融資

融資とは、金融機関からの借入れのことです。融資の中でも、中小企業やスタートアップ企業でも受けやすく、金利も低いのが、公的機関である日本政策金融公庫からの融資です。また、銀行や信用金庫からの融資にも、プロパー融資とビジネスローンといった種類があり、それぞれ特徴が異なります。
信用保証協会の保証付融資のほか、不動産担保ローンやフリーローンのようなノンバンク系金融機関からの借入れも、融資に該当します。

社債・私募債の発行

社債とは、会社が投資家からの資金調達と引き換えに発行する債券のことで、「一定期間経過後に、券面に記載された金額を支払う」ことを証明するものです。
例えば、5年後に100万円を支払う社債を発行した場合、投資家はこの債券を一定の利率を割り引いた金額で購入することができます。

社債には、「公募債」と「私募債」の2種類があります。広く買い手を募集する公募債を発行する場合は、届け出が必要です。中小企業など、会社に関連する人だけに対して社債を発行する場合は、「少人数私募債」と呼ばれる50人以下を対象とした社債の発行制度を利用するのが便利でしょう。

なお、社債は融資とは異なり、満期時に一括で償還を行います。そのため、時間的な猶予が大きいというメリットがあります。

コマーシャルペーパー(CP)

コマーシャルペーパーとは、短期の約束手形のことです。1ヵ月や3ヵ月といった支払い期間の約束手形を切り、割引を受けることで資金調達を行うことができます。

デット・ファイナンスのメリット

デット・ファイナンスで資金調達を行うメリットとして、自由度や利便性の高さが挙げられます。具体的に解説していきましょう。

第三者から経営に口を出される心配がない

新株の発行によって資金調達を行うエクイティ・ファイナンスの場合は、持ち株比率の変動によって、経営を左右することもあります。議決権を持つ株式を保有する株主は、株主総会に参加することができますから、経営方針に対して意見を述べることが可能です。また、保有株式数が多くなれば、それだけ発言権を持つこととなり、経営に大きな影響を与える場合もあるでしょう。

一方、デット・ファイナンスの場合は、株式とは関係なく資金を調達する方法ですので、基本的に経営方針に関して口を出される心配はありません。融資の返済が滞った場合などに、経営のアドバイスを受けることなどはあるかもしれませんが、計画どおりに返済をしていれば問題ありません。

資金調達可否の見込みが立てやすい

融資を希望する場合は、まず、審査を受けることになります。審査の結果は、実際に受けてみるまでわかりませんが、「担保にできる不動産がある」「ほかの借入金がない」「事業が上向きである」など、審査に通りやすい要件というのは、ある程度決まっているものです。
そのため、資金を調達できるかどうかの見込みを、事前につけることが可能です。これは、資金計画を立てる上での大きなメリットになります。

選択肢が豊富

日本政策金融公庫や銀行、信用金庫、ノンバンク系金融機関など、融資先は豊富にあります。それぞれ、融資の受けやすさや条件が違うため、自社の状況に合わせて柔軟に選択することができるでしょう。
「銀行に断られてしまったからノンバンク系金融機関を選択する」など、次善の策がとりやすいというメリットもあります。

手続きが比較的簡単

デット・ファイナンスでは、投資家への説明責任などが発生しないため、比較的簡単な手続きで資金調達を行うことができます。審査のための事業計画書や資金繰り表などの作成は必要になる場合もありますが、法律に沿った手続きを行い、投資家への説明が必須であるエクイティ・ファイナンスに比べれば、手間は少ないといえるでしょう。

 
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デット・ファイナンスの注意点

デット・ファイナンスは、エクイティ・ファイナンスよりも手軽で、調達した資金の用途も限定されない場合が多いため、便利な資金調達方法です。とはいえ、注意すべき点もあるため、利用する際には下記の点について意識しておきましょう。

返済する必要がある

デット・ファイナンスは借入れですから、当然、資金調達した金額を返済する必要があります。エクイティ・ファイナンスは返済の必要がないため、これについては大きなデメリットだといえるでしょう。

返済は、一般的な融資の場合は毎月1回、社債やコマーシャルペーパーを発行した場合は、満期時に一括で行います。いつ、いくら返済しなければいけないのかは、資金調達をした時点でわかっていますから、それを見越した資金計画を立てましょう。

利息が発生する

デット・ファイナンスで調達した資金には、利息がかかります。借入期間が長期になればなるほど多くの利息が発生しますが、借入期間が短ければ、それだけ月々の返済額は多くなります。
なお、借入金に対する利息は、損金として計上することが可能です。

負債が増加する

デット・ファイナンスで調達した資金は、バランスシートの負債の部に記載されます。そのため、第三者にバランスシートを開示した際に、経営について問題視されてしまう可能性があるでしょう。
また、負債が増えれば、それだけ債務超過に陥るリスクも高くなります。

デット・ファイナンスとエクイティ・ファイナンス以外の資金調達方法

資金調達をする方法は、デット・ファイナンスとエクイティ・ファイナンスだけではありません。それ以外の方法も適宜組み合わせながら、その時々に応じた資金調達を行いましょう。

資産の売却

保有している不動産がある場合、不動産を担保に融資を受けるほか、不動産を売却して現金化することも可能です。不動産という保有資産がなくなってしまいますが、その代わり、返済の必要がないまとまった資金を手に入れることができます。

ファクタリング

ファクタリングは、不動産や設備といった物ではなく、売掛債権をファクタリング会社に売買・譲渡して、早期現金化を可能にする資金調達方法です。担保や保証人も不要なため、つなぎ資金が必要な際にも有効です。

クラウドファンディング

クラウドファンディングは、最近注目を集めている資金調達方法です。これは、自社製品や理念に共感してくれるファンを集めて投資してもらう方法で、お礼状や自社製品などの返礼品を用意するケースが多く見られます。
なお、このリターンに株式を用意する、株式投資型クラウドファンディングもあります。これについては、エクイティ・ファイナンスに該当するといえるでしょう。

 
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自社に適したデット・ファイナンスの方法を選択しよう

デット・ファイナンスには、エクイティ・ファイナンスよりも手軽で利用しやすく、経営が脅かされる心配も少ないというメリットがあります。ただし、むやみに借入れを増やしてしまうと、将来の資金繰りに困る可能性もあります。
長期的な資金繰りを意識した上で、その時々の状況に応じた資金調達方法を選択することが大切です。